名古屋でビジネスをおこなう方々にとって、名古屋商工会議所の存在は非常に大きなものです。設立されたのは1881年、ときはまだ明治の時代でした。当時は名古屋商法会議所という名前で、その後1885年に現在の名古屋商工会議所という名前にいったん変更されます。その後法律の変遷に伴い、何度か名称が変化しますが、1953年の新商工会議所法の施工により、現在の名称、組織として落ち着きました。
名古屋商工会議所という名前の通り、名古屋市のほとんどをカバーする商工会議所ですが、守山区、緑区の旧鳴見町、旧有松長にはそれぞれ独自の商工会が存在し、法律上商工会議所と商工会の地区は重複が許されていないため、名古屋市内のその地区以外を請け負っているということになります。
名古屋商工会議所の概要
名古屋商工会議所は、名古屋市内の商工業者、団体により運営され、地区内における商工業の発展、振興に努める地域総合経済団体になります。彼らは「総合性」、「地域性」、「公共性」、そして「国際性」という4つの特色を掲げ、名古屋市内に5つもの支部を置き、経営者の実務の問題解決、悩み相談、融資などをおこなうことで、名古屋の経済発展に大きく貢献しているのです。また名古屋経済圏の将来的なリスクなども見据え、その問題提起もおこなっています。特に、デジタル革命による産業の変化や、リニア開業による東京への一極集中などの問題を現在注視しています。